2013年9月1日日曜日

<子宮頸がん>日本人女性のうち、およそ84人に1人が、 生涯に罹患する疾病のリスクについて。今から30年前と比べて、20代、30代の女性の子宮頸がんの発症リスクは30倍増大


<はじめに>

子宮頸がんとは、わが国において、毎年20,000人以上の女性が罹患(発症、発病)し、2,000人以上の女性の命を奪う、致死性の疾患です。

 


国立がん研究センターのがん対策情報センターの資料によると、

日本人女性のうち、およそ84人に1人が、

生涯のいずれかの時点で子宮頸がんに罹患(発症)すると考えられています。

確率にすると1%以上となります。

 http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics01.html

加えて、子宮頸がんは近年20代から30代の女性に顕著な増加傾向がみられています。

現在、さまざまな子宮頸がんへの罹患リスクとワクチンに関する情報がありますが、みなさんが考えているほど、子宮頸がんの罹患リスクは決して低くありません。

 

その根拠について、以下に一例を挙げます。


国立がん研究センターがん対策情報センター 2.罹患データ(全国推計値)
からの日本全国のがん統計情報をもとに、浪花のアラフォープレパパが以下の項目に絞って図表を作成しました(女性、子宮頚部(上皮内がんを含む)、1976年度-2008年度、年齢20-39歳)

強調すべきポイントは1つ
1978年から2008年までの30年間で
20~30歳代の女性の子宮頸がん罹患数は急激に増加した。

  • 20-24歳:33倍
  • 25-29歳:15倍
  • 30-34:7倍
  • 35-39歳:3倍

さて、子宮頸がんに関してですが、問題は2点に集約されます。
1点目は、若年層の女性における子宮頸がん罹患率の急上昇
○若年層における子宮頸がんの罹患者、死亡者が増加していること。

2点目は、日本における子宮頸がん検診受診率の低さ
○子宮頸がんの検診受診率がOECD(経済協力開発機構)加盟国30カ国の中で最低レベルに位置していること。



従来、子宮頸がんは、女性にとって、きわめてまれな疾患と考えられていましたが、
現在、本格的な対策を考えるべき疾患となったといえます。


今日はこのへんにしておきましょう。






2013年8月24日土曜日

イギリスの事例に学ぶ、風疹の流行(>_<)とワクチン接種の有効性(*^_^*)

おっす!
プレパパ、プレママのみんな!
元気してるかい?

さて、今日は、かしこいパパママになって、子どもを守ろうぜって話だぜ!



ロイヤルベイビーのホットな話題で持ちきりのイギリスでも、最近、風疹の流行に悩まされているそうですわ。
日本でも、過去の風疹ワクチン接種率の低さが、今になって大きな問題を引き起こしているのと同様ですな。

以下の記事を読んで、なるほどおもったんでな、みなさんにも、しっといてほしいおもってな、図にまとめてみたんでな、よかったら読んだってな(*^_^*)



参考にした記事は、"Public Health England "の風疹患者数とワクチンに関する統計結果。
"Public Health England "とは、イギリスの公衆衛生を担う政府機関。日本の厚生労働省みたいなところですわ。

以下の図は、いかにして、ワクチン接種による公衆衛生が、
ベビーちゃんやちびっこを風疹から守ってくれていたか、ということを、見事に示した結果です。

その一方で、例えばワクチン接種によるリスクが強調されて(MMRワクチンが自閉症の原因となるという誤った研究報告と報道)が引き金となり、市民がワクチン接種を放棄した場合の結果についても、これを教訓として、わたしたちは多くのことを学べるのではないでしょうか。

今の子宮頸がんワクチンに関する日本の報道と反応は、上記事例と似ています。
すなわち、子宮頸がんに対する、そのセンセーショナルな副反応が強調されすぎていて、子どもを持つ母親や社会において、暫く子宮頸がんワクチンの接種を回避する風潮がみられることです。
また追って、子宮頸がんワクチンの副反応と予防効果に関する疫学的な統計結果についても、取り上げますんでな。




イギリスにおける風疹とワクチンによる封じ込めの歴史

<1950-1970年>風疹の大流行。年間患者数が20-80万人で推移。
<1970年~>風疹ワクチンの接種開始。風疹患者数の減少開始。
<1987年~>MMR三種混合ワクチンの接種開始。
<1990年~> 風疹流行の押さえ込みに成功。
<1997年>『MMRワクチンが自閉症の原因となる』との研究報告が発表される
→後に、この報告は根拠の捏造であることが発覚。
<1998年>上記報告のマスコミ報道を受け、幼い子どもを持つ母親の間に風疹ワクチン接種を避ける動きが広がる。
<1999-2003年> MMRワクチン接種率が一時的に低下した期間。
<2007年-現在>風疹の流行の再開
<2010年>1997年の報告『MMRワクチンが自閉症の原因となる』が捏造であったことが明らかとなる。



子宮頸がんワクチンに関しても、今はいろいろといわれていて、賛否両論だけどな、

ワクチンの接種に関しては、
<短期的なデメリット>副反応のリスク、接種費用
<長期的なメリット>疾病の予防効果
を天秤に掛けて、子どもにとって、どちらが有益であるのか、
客観的な情報を集めて、科学的知見をベースによく考えて行動してな(*^_^*)